© 2017 by Saemi Nakamura

自分をエンジョイすることの障害となる思考パターンとは...

February 1, 2018

 

 パートナーのマイケルと開催している、Train Your Brain, Master Your Own Lifeというワークショップでは、人間の脳は、視界から入ってくる情報の中のほんの一部だけを選り好みして、自分に都合のいいように解釈しては記憶するため、記憶というのはあてにならないものだとお伝えしています。

 

 

  以前、心が満たされずに孤独感に苛まれているアメリカ人女性のカウンセリングをさせていただいたときのことです。

 

 彼女の感情は、「母親から否定された」という思い込みから生じていたので、子供の頃の記憶を見てゆきました。すると、彼女が5歳のある日、母親にひどく叱られたシーンにたどり着きました。実際は、彼女が悪さをしたために母親に叱られたのですが、当時の子供心は、自分が悪さをした部分を省いていて、6人兄妹のうちの自分だけを厳しく叱って罰した母親は、自分のことを憎んでいると解釈して記憶していました。そして、怒りに駆られて、「もうママの言うことなんか聞くもんか!ママが何をしてくれても絶対に喜んでやらない!」と、心に誓ったのです。それが、脳のなかで思考回路/思考パターンになってしまったため、それ以来、母親が与えてくれた物事を否定し続けてきたことが分かりました。

 

 子供は、親に頼りながら育ち、「世話をしてもらって当たり前」と思っていますから、子供心が親を非難するときというのは、「親に〜ををされた」「親に〜をしてもらえなかった」と、親が加害者で、自分が被害者、という役柄設定での思考パターンがつくられます。彼女の場合、「母親から否定された」というのは未熟な子供心の認識、勘違い/思い込みであり、実際は、彼女が、「母親を否定してきた」のでした。

 

 想像してみてください。貴方が、大嫌いで見下して否定している相手からプレゼントをもらったとしたら、どうしますか?多分、こんな物、家に置いておくのも嫌だと感じて、捨ててしまうかもしれませんね。母親を非難して否定しているうちは、母親が、無償の愛をもって育ててくれたこと、愛情があればこそ心を鬼にして叱り躾けてくれたことだとか、また、親から引き継いだ性質や能力を認識することができないのです。ですから、そうして母親からの愛を拒んできた彼女の胸の内では、いつも自分は誰にも愛されない、愛される価値のない人間だという思い込みが疼き、さらに、無意識のなかでは、母親から授けてもらった命さえも否定していたことになりますから、それが原因で、生きることや自分でいることをエンジョイできないでいたのです。

 

 セッションの最中に、母親に愛情があったからこそ厳しく躾けてくれた、そのため彼女は、6人兄妹のなかでも一番成功してきたし、自分の内にある才能と強さは、母親から譲り受けたものだということを認識することができました。そして、母親を非難、否定し続けてきたことを申し訳なかったと痛感して、心の底から謝罪をすると、今度は、堰を切ったように感謝と愛情が込み上げてきて胸を詰まらせていました。

 

 ほんの5歳の時にできた思考パターンに操られたまま50年以上も暮らしてきたのです。このリアリゼーションを得た彼女は、喘ぐようにして驚嘆し、これから時間をかけてじっくりインテグレーションしてゆく必要を感じていました。翌日、彼女から、「自分の内に大きなシフトが起こったのを実感します。ママは何年も前に他界しているのだけれど、今日、初めてママを恋しく思って泣きました」というメイルをいただきました。

 

 このように、私たちは、子供の頃の勘違いや、思い込み、信じ込みから作られたシナリオ/思考パターンに操られ翻弄されながら生きている時間が驚くほど長いのです。私は、この知らず知らずのうちに脳に出来上がるシナリオを、“人生お茶の間劇場”と呼んでいます。私自身、自分の“人生お茶の間劇場”のヒロインを何十年にも渡って繰り返し演じていたために心身ともに疲れ果て、どうにかしてこの茶番劇を終わらせることはできないかと模索して、ブレスワークやフラクタル心理学へたどり着いたわけです。

 

 思考に操られているあいだは、本当の生きる歓びや、生きることの醍醐味を味わうことはできません。Train Your Brain, Master Your Own Lifeのワークショップやサムライ・カウンセリングでは、こうした役に立たない無駄な思考パターンを見つけて、皆さんが望む未来をつくってゆくための新たな思考回路と差し替えるためのお手伝いと誘導をさせていただきます。

 

 将来、日本でも、ブレスワークを取り入れたイベントやお茶会をやりたいと考えています。興味のある方は、saeminakamura.comの“連絡”にお名前とメイルアドレスを登録していただけましたら、お知らせをお送りさせていただきます。

 

 

 

 

 

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